パチンコ依存症について
私はパチンコ依存症も持っています。
とび職の仕事をしていたせいか、ガラの悪い大人たちに囲まれて成長したせいか、大人はパチンコやスロットをするのが当たり前なんだと思っていました。
私のパチンコデビューは18歳くらいだったと思います。母と買い物に行った帰りに、母に誘われてパチンコ店に入店。
私の母は私が幼い頃からパチンコ店に入り浸り、晩御飯が遅くなるのは当たり前で、誕生日プレゼントやクリスマスのプレゼントがパチンコ店のお土産というのが当たり前でした。
だからこそ小さい頃の私はパチンコが大嫌いでしたし、パチンコを一緒にやろうという母にも嫌悪感を持っていたのも事実です。
しかし、それと同時に母と一緒にパチンコを打つ=大人になった。
という謎の図式が頭の中に出来、そのときは妙は高揚感と一緒にどんどんお金を使ってしまいました。
しかし、ビギナーズラックからか初めて打ったパチンコは、大量に出玉が出て、5万円ほど勝ったのをよく覚えています。
このときに大敗していたら、もしかしたらパチンコ依存症になっていなかったかもしれません。
これまでに私はパチンコに500万円以上使ってきたと思います。パチンコやスロットで大勝ちした経験もありますが、そんなのは数えるほどで、ほとんどは負けています。
パチンコやスロットは勝てない。それが事実だと分かりきっているのに、打ちに行ってしまうのは、射幸性が出る演出やもしかしたら勝てるかも、という甘い幻想を持っているからでしょう。
簡単に言えば、その射幸性を求めて、パチンコに依存してしまっているのです。
私がパチンコ依存症だと気づいたのは、やはり内妻からの指摘でした。当初は簡単に認めることはできず、現実逃避のためにパチンコ店に逃げ込んだこともあります。
パチンコは勝てるギャンブルじゃないのに、続けて打ちに行ってしまう人は、多分パチンコ依存症なのでしょう。
その事実を認めることが、パチンコ依存症から抜け出す最初の一歩だと思います。
パチンコの新規制に意味はない
最近パチンコの規制が厳しくなり、来年には客が5万円以上勝てないような規制が施行されるそうです。
これはパチンコ依存症の人にとっては、何の意味もない規制だと自信を持って言えます。私がお金を持っていて、内妻もいない環境だったら、確実にパチンコ店に行く自信があります。
5万円以上勝てないとしても、パチンコの演出やドキドキ感を味わえるからです。パチンコ依存症の人の中には勝ち負けを意識している人もいると思いますが、実は演出のドキドキ感を味わいたいからパチンコを打っているんです。
要はドキドキして射幸性を感じられるモノにどっぷりはまり込んでしまっているのです。
今回の規制をきっかけにパチンコを辞められる人は、パチンコで勝てる見込みを見つけることが出来ている人だけでしょう。
規制という振るいに掛けられて、残るのは本当のパチンコ依存症者だけ。
つまり、パチンコによって生活を破綻させる可能性がある人だけが残るわけです。パチンコ店は生活破綻者の集まりになってしまい、パチンコ店は生活を破綻させるための場所になってしまうのです。
そんな規制を施行するよりも、クレジットカードしか利用出来なくする、もしくは完全会員制にするなどの規制を敷くほうがよっぽど効果的に感じます。
パチンコ依存症の多くは、クレジットカードを持っていない人が多く、資金力を示すようなステイタスを持っている人もほとんどいません。
私自身、今もパチンコに行きたい気持ちはありますが、今回の規制で近所のパチンコ店が潰れてくれることを願っています。エゴの塊のような願いですが、パチンコ依存症は自力で治すことができない病気です。
物理的にパチンコ店に行けない環境を作ることが、一番手っ取り早い方法だと私は考えます。